ピラティスって何？ ヨガとどう違うの？

「ヨガとピラティスってどう違うの？」という質問をよく耳にします。
似たようなウェアを着て、マットの上で運動を行う姿から、同じもののような印象を持っている方も多いようです。
実際には、ヨガとピラティスでは、そもそもの目的も違えば手段も違う、似ているようで違う部分がたくさんあります。
ヨガとピラティス、2つの違い、あなたは知っていますか？



●ヨガやピラティスはどんな風にうまれたの？ それぞれの目指していたもの。

発祥からして、ヨガとピラティスには大きな違いがあります。
今でこそフィットネスというイメージの強いヨガですが、もともとは古代インドにて実践されていた修行法を起源としています。ヨガの最終目標は、心と身体の調和がとれ安定した状態を手に入れること。ヨガのポーズのことを「アーサナ」と呼びますが、本来これは、瞑想に適した安定して快適な座法を手に入れるための練習として取り入れられていました。
対してピラティスは、今からおよそ100年前にドイツ人のジョセフ・ピラティス氏が、幼少期に病弱であった身体を改善するために考案した運動プログラムをはじまりとしています。負傷兵のリハビリ・運動療法として活用されていた過去を持ち、その後ピラティス氏が渡米しエクササイズを展開していた際にプロダンサーのあいだで身体の動かし方を学ぶのにとてもよいプログラムとして評価され、今のピラティスにつながってきたとされています。
それぞれの経緯からしても分かるように、すごく大雑把にまとめると、ヨガは本来「精神の安定」を目的としていることに対し、ピラティスは「身体の動きの改善」を目的にしていることが分かります。
様々な理由をもってヨガやピラティスに興味を持つ方がいらっしゃることと思いますが、どちらに挑戦してみようかなと悩んでいる方の一助になれば幸いです。



●動きと目的が違えば、呼吸の仕方も違います。

ヨガでは、アーサナと呼ばれるポーズをとり、しばらくのあいだそのポーズをゆったりとキープしていくことを基本としています。呼吸とともに深まっていくそのアーサナを通して、自分の内側と向き合い、瞑想の状態へと導いていきます。ヨガにおいて呼吸は、心身をよりリラックスした状態へともっていくため、鼻から吸っておなかに空気が入り、はく息も鼻から出していく腹式呼吸が取り入れられています。腹式呼吸には副交感神経を優位にさせ、気持ちが落ち着きリラックスする効果があるとされています。
一方、ピラティスでは、鼻から吸って口からはく、吸った空気は肋骨を外へ押し広げるように胸に入れ、はく息とともにおなかを薄くしながら空気をはききっていく胸式呼吸を行っていきます。ピラティスのエクササイズの中では、深層の筋群、特におなか周りのコアとなるインナーユニットの安定が求められるものが多くあります。エクササイズの動きに合わせて胸式呼吸を取り入れることで、おなか周りの深層の筋群に意識を向け、力が抜けてしまわないよう正しい姿勢で動きを行っていくことができるようになります。また、ピラティスのエクササイズは1つのポーズで静止することはなく、呼吸とともに連続した動きを流れるように行っていきます。ここもヨガとの大きな違いと言えるでしょう。



●どんな効果が期待できますか？

安定したアーサナ(ポーズ)で心と身体のバランスを整えることから、ヨガでは精神的なリラックスを感じることができるでしょう。運動的な側面で言えば、ポーズをキープすることでもちろん筋肉にも刺激が入りボディラインを整えたり、様々なアーサナに挑戦するなかで関節の可動域が向上することも期待できると考えられます。自律神経が整いメンタルが安定することで、食欲が自然な状態に落ち着いたり、不用意に周囲の刺激に振り回されなくなったりなど、今ある日常に幸せを感じられるようになったら素敵ですね。
対してピラティスでは、その発祥からも分かるように、ダイレクトに身体の動きについて焦点をあて、その改善のためにエクササイズを行っていきます。現代社会においては肩凝りや腰痛、猫背、冷え性など、身体の不調を抱えている方をよく見聞きします。ピラティスのエクササイズの中では、骨盤や背骨の動きを正し姿勢を整え、安定した土台の中で正しい身体の動かし方を再学習していきます。姿勢を整えることで、継続するほどに身体が内側から整い、悩まされていた身体の不調から解放される方も少なくありません。また、表面の大きな筋肉ではなく、深層にある筋肉(インナーマッスル)を動員してエクササイズを行っていくことで、体幹を強化し、バレエダンサーのようなしなやかで強く美しい、機能的な身体を手に入れることができるでしょう。



●PLatPilatesではリフォーマーを使ったマシンピラティスレッスンを展開中！

これまでにヨガとピラティスの違いについて、様々な観点から見てきました。どちらが良い悪いというものではありませんが、それぞれの特徴を踏まえ、まずはぜひ挑戦してみられてはいかがでしょうか。
PLatPilatesでは、リフォーマーと呼ばれる専用の器具を用いたマシンピラティスレッスンを展開中です。リフォーマーはジョセフ・ピラティス氏の発明した様々な器具の中で最もベースとなる、すべてを包括したマシンと言われています。器具の補助を受けてエクササイズを行うことができるので、無理なくよい姿勢をとり正しい動きを行っていくことができ、ピラティス初挑戦の方にもオススメです。メインリードは動画と音声を用いることで、資格を持ったインストラクターがお客様一人ひとりの動きの修正に集中し、グループレッスンでありながらパーソナルレッスンと同等の効果が期待できるのも嬉しいポイントとなっています。
ちなみに、バーチャルスタジオでのプログラム(レズミルズ)や、インストラクターによるミニレッスン(R4.7月より導入)にてヨガにチャレンジしてみていただくことも可能です。あなたにあったフィットネスを見つけに、PLatPilatesに遊びに来てみませんか？